若いうちにこそ身につけたい
マレーシアで学ぶグローバリズム

ペナン教育観光センター会長のMary Ann Harris博士。「気候や治安のよさ、豊富な文化的体験の数々と、ペナンでは理想的な学生生活を送ることが可能です」

アジアの3大民族と多くの先住民族、そしてユーラシアン等からなる多民族国家マレーシア。国語はマレー語だが、英語も広く使用されており、マレーシア人同士でも民族が違えば英語で話すのが一般的だ。なにしろかつて英国を宗主国とし、現代においても英国連邦加盟国であるマレーシアゆえ、英語はお手の物。英語教育のデスティネーションとしても非常に魅力的だ。だがそれ以上に魅力なのはマレーシアならではの多様性である。宗教、言語、習慣などについて互いに相手を尊重しつつもマレーシアというひとつの共同体として折り合っていく、それはまさにグローバリズムの考え方であり、マレーシア人は生まれたときからずっとこの考えの中で自然に生きてきたのだ。
 こうした国際感覚に通じる空気感を学ぶことができるのが、マレーシア留学の大きな利点である。かつてマレーシアが 「ルックイースト政策」と称して、日本の経営哲学や勤労倫理を学んだように現在の日本がマレーシアから、多民族共生のヒントを学ぶことができるのではないだろうか。
 ちょうど折よく、マレーシア第二の都市で大学が集中するペナンでは、より多くの留学生を誘致すべく2013年にペナン州政府の肝入りでペナン教育観光センターが設立され、日本で公募した大学生にペナンの大学と学生生活を経験してもらう留学モニター招待プログラム「ペナン春期学校2016」を開催した。

世界遺産の街、古都ペナンは中華系マレーシア人が多く、KLに次いで教育機関が集中していることで知られる

参加した大学生は16名。ペナンにある学生寮を拠点にペナンの大学6校で、地元の学生たちとともにさまざまなプログラムを体験した。中には海外に出るのが初めてという学生も。だが日本人学生同士はもちろん、地元の学生たちと食事にでかけるなど積極的に交流し、それぞれ充実した滞在となったようだ。10日間という短い滞在期間ではあるが、得られた効果は計り知れない。今こそ、グローバリズムの扉を開く「ルックマレーシアプログラム」へ。次ページから「ペナン春期学校2016」に参画した大学のプロフィールと参加大学生のレポートを紹介する。

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参加学生のレポートはこちらをクリックして下さい。
  (順不同/敬称略)


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