第3日(7月30日):ろうけつ染め実習。理科の実験、伝統の遊びなど充実の時間を過ごす

次は、バティックというマレーシアやインドネシアの伝統工芸であるろうけつ染めに挑戦。ろうで描かれた模様を選び、思い思いに色を着けていく。千葉県の高校生、女子生徒にはバジュクロン、男子生徒にはバジュムラユというマレーシアの民族衣装が配られて、アート担当のズバイダ先生、浴衣姿の5年生達とみんなで記念写真。

ここで、お祈りの時間を取る5年生に代わってバディには4年生が登場。理科の時間で、天然ゴムの生成実験を見たり、いろんな種類の果汁の中に含まれるビタミンCの量を量ったり、圧力を利用したウォーター・ロケットを飛ばしてみたり。

最後は、設備の整ったライブラリーのホールで学校の歴史やマレーシアの食事、伝統的な遊びなどの話を聞く。同校の歴史は、1947年に設立されたマレーシアの貴族の女子校として始まるが、現在は公立校で2013年に現在の場所に移転。英語の討論「ディベート」では首相杯を目指し、スポーツも盛ん。全寮制で4つに色分けされたりっぱな寮の様子に、千葉の高校生達は驚いていた。その後に、マレーシアの食事や伝統的な遊びの話を聞き、実際にチョンカというビー玉集めのようなゲームで対戦したりするうちに、あっという間に時間がたっていく。

バディの生徒に手伝ってもらいながらバティックの色付けに挑戦
すっかり打ち解けた両高校生達
伝統衣装姿で登場した高校生達は、下級生の教室でも大人気

それぞれ個性の出たろうけつ染めを披露して
ゴムの木から採れるゴムの元「ラテックス」を説明する現地校の4年生
地元で栽培されたパイナップルやライムなどに試薬を入れて含有ビタミンの量を見る

ポンプを使って、一緒にウォーター・ロケットを飛ばす実験をする
ミニシアターのような視聴ルームも
同校の歴史には日本語のルビも添えられていた

チョンカを教えてもらいながら、早速に対戦
お祈りから戻った5年生も交えて。充実のプログラムもそろそろ終了
ノライニ副校長の「友情をいつまでも」という言葉に聞き入る生徒達

「カントリー・ロード」や「上を向いて歩こう」など馴染みのあるメロディに全員が湧く
クリック・クンリという祭りで踊るダンスを披露する生徒
一人一人、名前を呼ばれて、笑顔で修了証を受け取る