派遣高校生レポート

「マレーシアで学んだこと」

千葉県立佐倉高校 2年
大塚 正博

私はこの度マレーシア派遣事業に参加できて本当によかったと思っている。なぜなら私はこの事業を通して世界との距離を知ることができたからだ。
 私はこれまで日本から出たことがなかった。そのため狭い世界に閉じこもっていた。しかし、今回マレーシア派遣事業に参加できたことで、自分と同じ世代の外国の人たちが世界を見て行動していることを知って驚いた。また、ホストファミリーの家に9歳の子供がいたが、その子にも驚かされた。マレーシアの公用語はマレー語である。しかしこの子は9歳なのに、高校生の私でも読むのに少し詰まる英語の本を普通に読んでいる。英会話も私より上手である。

家の様子が日本と異なっていて驚きました
マレーシアの伝統衣装、とても暑かったですが、いい思い出になりました
バスのドアが開いたまま走行していて驚きました

手で食べたカレーです 少し戸惑いましたが、異文化を体験できました

さらに驚いたのは宗教や文化だ。事前に下調べをしていたとはいえ、実際マレーシアへ行ったことで色々なことを学んだ。日本では宗教の教えなど気にしない人が多い、むしろそのような人の方が多いかと思うが、しかしマレーシアでは服装からして色々な制約がある。まず男女ともに肌の露出をしてはいけない。男は上半身の服装が半袖の人もいたが、下の服装は必ずと言ってよいほど長ズボンである。女性に至っては多民族国家ということもあるかと思うが、目だけを残してあとは全身衣類で覆っている女性が多い。大多数の人が肌の露出を避けていた。
 また、これも服装のことだが、私がホストファミリーにいた時、「グリーンデイ」というものがあって、その日の服は緑の服以外を着てはならないということであった。

首都のツインタワーです 明るさと高さに圧倒されてしまいました

他にもマレーシアという国に驚かされ感心させられた。2020年を目標に国を発展させようという政策があって、すでにクアラルンプールの中心地は、東京と大差ないくらいの都市になっていた。ツインタワーという国の象徴的建物があったり、また国の政策の工夫として、洪水を防ぐため、雨水を他へ流すトンネルがあって感心させられた。他にもゴミを減らすための工夫もあった。微生物やミミズを使ってゴミをほとんど肥料にかえてしまっている。

確かにこのような工夫は今の日本でもやっている。しかし、発展途上の時の日本がここまでやっていたのだろうか。そう考えると凄いなあと思う。日本では食事は1日3食だ。しかしマレーシアではそんなことは気にしない。確かに食事の基本は3食だが、その他に「オープンハウス」というのがあって、身内で集まり楽しく食事をする。そのため3食の食事の他に、更に同じ量くらい食べて結局6食分くらい食べてしまう日もあった。
 今回の研修で、マレーシアの文化をはじめ様々なことを学べた。今回の事業に関わって下さった大勢の方々に感謝を申し上げ、日々精進していきたい。



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