第2日(7月29日):行政新首都プトラジャヤにあるマレーシア政府観光局本局を表敬訪問

一行が次に向かったプトラジャヤは、マレーシアのマハティール第4代首相の提案によって出来た行政都市。1995年に開発の手が入るまではパームヤシの繁るジャングルだったのが、今や首相官邸、財務省をはじめてとする官庁、裁判所などの行政機関が集まり、整然とした都市になっている。まずは、本事業の主催者であるマレーシア政府観光局本局を表敬訪問。アズマン局長、ハリス副局長をはじめとする北東アジア担当の局員に迎えられ、ハリス副局長から歓迎の言葉とマレーシアの観光業についてのレクチャーをいただいた。人口2700万人のマレーシアは、2571万人という世界で11番目の観光客数を誇る国(2013年、国連世界観光機関の統計)。豊かな自然、ゴルフやダイビングなど数々のレジャー、多様な文化、食や祭りなどの魅力、ミュジーアムや歴史的建造物、豊富なホテルやリゾートそしてスパやメディカルケアなど、観光のさまざまなニーズに応え、会議や研修の場として魅力的な場所であることを事例をまじえて聞く。日本からホームステイに来る人数は、シンガポールに次いで2番目。また、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という長期滞在ビザを利用すれば10年間のロングステイが可能で、日本人の取得者数の累計は3600人を越えるという。東京と大阪に事務所を置く、マレーシア政府観光局。ここマレーシアでの副局長の話から、マレーシアと日本が観光面でも密な関係であることを感じた高校生達。

さらに局長から、マレーシアは国内の様々な場所へのトランスポートが容易で、多様な民族、文化が魅力を作り上げていることをうかがう。一同は、それぞれの宗教ごとの祝日がすべて国民の休日であることを聞いて、あらためてその多様性に気づかされた。レクチャーおよび挨拶もすべて英語のやりとりとなり、英語でのコミュニケーション力の重要性も感じる、有意義な時間となった。

マレーシア政府観光局表敬訪問を終えて、球形の屋根を持つりっぱな首相官邸や隣のピンク色のプトラモスク、マレーシアの13州の旗が掲げられたプトラ広場などを見学して、プトラジャヤを後にした。

夜は、郊外のクアラ・サランゴールにてホタル鑑賞ツアーに参加。ボートで川を進むと、両岸の木がクリスマスのツリーのように輝いているのが見える。日本のホタルのようにチカチカしながら飛び交うのではなく、マレーシアのホタルは、木に止まったままで点灯時間が長い。大自然の中の神秘的な美しさを、息を呑んで眺めたのだった。

マレーシア政府観光局本局アズマン局長(右)とハリス副局長(左)
マレーシアの観光業についての話に耳を傾ける一行
マレーシア政府観光局本局アズマン局長(前列中央)を囲み記念写真
マレーシア13州の旗の向こうに首相官邸が見える
ピンク色のプトラモスクの前で
クアラ・サランゴールのホタル鑑賞ツアーを終えて