派遣高校生レポート
「感謝」“Terima kasih malaysia”
千葉県立生浜高校 3年
田原 広美
私は、平成27年度千葉県高校生マレーシア派遣事業に参加し、色々な方との出会いを通じて多くの貴重な体験をすることができた。
私は、生浜高校で生徒会長を務めている。「マレーシア派遣事業に応募しない?」
生徒会顧問の先生からある日このような話をいただいた。生浜高校で生徒会長を経験し、みんなと共に新しい事に挑戦する喜び、壁を乗り越えた時の充実感、そして新たな経験は自分を成長させると考えられるようになっていた私は、「応募します。」と返事をしました。私の通う高校は、全日制と三部制の定時制が併置され、複雑なシステムとなっている。まさに多民族国家のようである。このような校内をどのようにまとめていったらよいのか。私は今回のマレーシア派遣事業を通じて多様な人々との意志の疎通の仕方、
並びに多民族国家について学べたらと思い、この事業に参加した。
2015年7月28日いざ、マレーシアへ!
全員で集合写真を撮った後、飛行機へと搭乗した。機内でのメンバーとの楽しい時は 7時間という長さにも苦にならなかった。そして空港に降り立ってまず感じたのは、 人種の多さだった。マレー系、インド系、中国系、いろいろな人がいた。まさに「世界」という言葉を実感した瞬間だ。
~そして新たな体験へ~
◎料理
ラマダン明けの時期と重なってか、街中のオープンハウスや屋台はとても賑やかだった。私たちも一緒に食事をいただいたが、箸やスプーンを使わず食事をしている人を見かけた。マレー系やインド系の人々は箸やスプーンを使わない習慣があるそうだ。私たちが、いつも当たり前と思っている事がここでは違う。色々な文化の違い「世界」がある。
◎ホームステイ
私たち10人は一人ひとり別々の家庭に3日間ホームステイをした。
私がお世話になったホームステイ先は、日本語が話せず、英語でコミュニケーションをとらなければならなかった。英語しか話せない環境の中に身を置くことで、英語やジェスチャーを使って相手とコミュニケーションをとれば相手がきちんと自分のほうを向いてくれることを学ぶことができた。また、日本のような便利さ、日本との生活習慣の違いを学べたことも大きな収穫だった。
私は現地では積極的にマレー語を使うように心に決めていたのだ。
日本でもそう外国人に“thank you”と言われるよりも、「ありがとう」と片言でもいいから言われると嬉しいものだ。だから、私は買い物をした時、必ず“Terima kasih”と言っていた。すると相手の人もにっこりして返してくれた。「相手を大事に思う心。」これが意志疎通の原点であり、コミュニケーションなんだと思った。
~振り返って~
私は、今回の事業で「他の人を理解すること」「他の文化を尊重すること」を学んだ。コミュニケーションツールとしての言語それだけではない笑顔。相手を尊重し、大切に思う心があれば意志は通じるということを実感できた。私は、残り少ない高校生活にこの経験を生かし、悔いのない3年間を締めくくりたいと思う。最後に、自分の人生の中で、最高の体験をさせてくださったホームステイ先の皆様、マレーシアで出会った方々、政府観光局の皆様、および関係者の皆様、そして最高のメンバーとの出会いに感謝致します。
そして何より、私を信じ、私を理解して送り出してくれた両親に感謝をこめて
「ありがとう。」 “Terima kasih”
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(氏名五十音順/敬称略)