平成26年度「第1回千葉県高校生マレーシア派遣事業」レポート

2014年8月、千葉県では平成26年度『第1回千葉県高校生マレーシア派遣事業』の一行が初めてマレーシアを訪問。今年を第一回目とし、今後も続けられる同事業の出だしは最高のものとなった。参加した高校生たちが抱いた素直な感想からは大きな成果が感じられ、第一回目は大成功に終わったといえる。事業の背景と概要、現地ではどのようなことが行われていたのかをリポートする。

平成26年1月、森田千葉県知事とマレーシアのナズリ観光文化大臣は青少年相互交流事業を進めていくことで合意。その事業のひとつが、この「高校生マレーシア派遣」である。千葉県内の高校に在学する生徒をマレーシアに派遣し、『アジア大交流時代における私の夢』を探ってもらうことが目的。第一回目となる今年は10名が参加し、8月4日から11日までの1週間、現地で貴重な体験をしてもらった。

エアアジアXにて首都クアラルンプールに到着した一行は、その足でバトゥ洞窟へ。大きな洞窟の中に神々が祀られたヒンドゥー寺院で、ここでは観光客だけでなく地元のインド系住民たちが真摯な面持ちで礼拝する様子を見学した。到着早々、生徒たちはマレーシアが多民族国家であることを目の当たりに。口ぐちに興奮を語り合うも、ここで借りたトイレが日本とスタイルが違うとまたざわめきが起こった。軽いカルチャーショックであったが、トイレに関しては最終日までに誰もなにも言わなくなり、すぐに慣れてしまう若い柔軟性を垣間見ることができた。

翌日に訪れたのは日本大使館。職員の方々が気さくに対応してくれ、質問にも答えてくれたため「外国で働く方法や、どんな仕事があるのかなどがよくわかった」。将来の夢が固まって来た生徒もおり、移動のバスの中では将来について、日本とマレーシアの関係についてなど、熱く議論を交わす様子も見られた。

現地の学校訪問ではひとりひとりにそれぞれ案内役の生徒がついてくれ、交流を楽しむ。「マレーシアの学生さんの英語がうまくて驚いた」「2つ以上の言葉が話せる人がほとんど」と多民族国家ならではの実情に驚嘆。さらに、後半のホームステイ体験でも小さな子どもが英語でアニメを観る様子に「自分ももっと英語をがんばりたい」と、良い刺激を受けたもようだ。

参加した生徒たちのほとんどが、「マレーシアに対する印象が変わった」と話しており、マレーシアから学びたいものをそれぞれくみ取っている。たったの1週間だが、大きな影響を受け充実の旅となったのであった。

 

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