派遣高校生レポート

Terima kasih, Malaysia

渋谷教育学園幕張高等学校3年 
照井 夏花

私がこの事業に応募したのは、将来の夢をはっきりさせるきっかけになるのではと考えたのと、高校三年生となりこれから社会にでるにあたって、相手を思いやれる広い視野を持つ人間に成長したいと思ったからである。マレーシアでは日本との違いを感じられる場面はとても多かったが、実際に体験することで見えたことがたくさんあった。

宗教

イスラム教が国教ということもあり、いたるところでその風習は見られた。朝5時ごろになると礼拝の曲が響き渡り、お祈りの時間になる。私のホストファミリーも小さな子供たちも含め、どんなに遅く寝ても朝は必ずその時間に起きて礼拝していた。そして一番イスラム教を感じたのは、物事を全て右手で行うことである。三歳の子供ですらも必ず右手で握手、物を渡すのも食べるのも右手で、絶対に左手では行わない。本当に自分の宗教を大切にしていることを感じさせられた。

英語教育

多民族国家ということで、ほとんどの人が自分の母国語に加えて英語を流暢に話すことが出来る。訪れた高校では、授業は英語で行われていて、民族が多いためにマレー語よりも英語の方が多く使われていると聞いた。日本は日本語しか話せなくても日常生活が不便なく送ることが出来るが、マレーシアはそうではないというところに英語が身に付く理由があるのだと思う。五才のホストシスターが一生懸命自分に英語で話してくれているのを見ていると、国際的に必要とされる人間になるには、学校の勉強や受験のためだけでなく、もっともっと英語を勉強していかなくてはと痛感させられた。

環境

マレーシアに行って一番感じたのは日本の衛生面や環境がいかに恵まれているかという事だ。まず、水道水は簡単に飲んではいけないし、お湯は簡単には出ない。トイレも家か高級ショッピングセンターでなかったらお金はとられるし、トイレットペーパーもなくホースしかついてないし、流れないのもある。ヘイズもある。小さい頃から育った環境が当たり前すぎて考えたことがなかったが、私たちは水を簡単に飲めることなど日ごろの小さなことに感謝していかなくてはいけないと思う。そういう意味で私はもっと世界に目を向けていくべきだと感じた。

マレーシアとマレーシアの人々

マレーシアの人々は気さくで明るく、あたたかかった。学校では、誰でも関係なくダンスを一緒に踊ったり、写真を撮りあったり、バディはマレーシアのことを一生懸命に教えてくれた。ホストファミリーは、普段ではできない民族衣装を着せてくれて結婚式に連れて行ってくれたり、反対に公園で遊んだり朝市に買い物に行くような普段の生活など多くの事を体験させてくれた。また、マレーシア人は日本のことにすごく興味を持ってくれて、日本人として嬉しかった一方で、自分は日本人なのにマレーシア人よりも知らない事もあって恥ずかしかったし、私たちは日本についてもっと知らないといけないと思う。そして多民族なのに“マレーシア”という一つの国をみんなが誇りに思っていて、大切にしているところは日本がもっと見習っていくべきところだと感じた。マレー語は難しかったが、ちょっと話しただけですごく歓迎してくれた。マレーシア語のありがとうである、terima kasih という言葉は“あなたの愛を受け取りましたよ”という意味があり、とてもいい言葉だなと思った。

レポートでは収まりきらないくらい多くのことを吸収した一週間だった。十人のメンバーに会ってお互いに色々な刺激を受けたり、普段では会えない人やサポートして頂いた人たちに貴重な話を聞けたのも良かった。そのおかげで、海外で日本語を教えたいという夢も見つかった。この経験を大事にして、将来に生かせるようにこれから頑張っていきたい。