派遣高校生レポート
実際のマレーシア
千葉県立八千代高校
小田 朱音
今、東南アジアは目覚ましい発展を遂げています。その中でもASEANの優等生と呼ばれているマレーシアに行く機会をいただきました。私は観光と食文化について特に学びたいとわくわくしながら日本を出発しました。
クアラルンプールに着いて最初に感じたことは、きれいさでした。事前のオリエンテーションやインターネットなどで、KLはかなり都会だと聞いてはいましたが、自然豊かで、まだ発展途上国(中進国)といったイメージが抜けきっていなかったようで、驚いてしまいました。ショッピングセンターの数はむしろ日本より多く、まだ日本進出していない店などもありました。しかし、エスカレーターが動いていなかったり、手すりが急に止まったりなど、まだ発展途中な一面も見られました。マレーシア政府観光局や日本大使館を訪問するという貴重な体験をすることもできました。観光局では仕事内容などを説明して頂いたのですが、英語だったためあまり理解できず、勉強不足を後悔すると共にもっとしっかり勉強しようと決心しました。因みに家族全員英語が話せるうえにお父さんは日本語まで話せるというホストファミリーにお会いした時、その決心はいっそう深くなりました。
大使館では,ディスカッション形式で職員の方に話を伺いました。とても気さくに私達の疑問に答えてくださり、私の中の大使館のイメージがガラリと変わりました。また、マレーシアが多民族国家なのにも関わらず対立が少ないのは、共存志向というより無関心を貫いている事と経済状況が安定しているため不満が少ない事が影響しているというお話が特に印象に残りました。異なる文化を理解しなければ対立や誤解を招くのではないかと思っていましたが、無理に近づきすぎず、お互いの文化を守ることも大切なのだなと今回の経験で考えを改めました。
次にマレーシアの料理ですが、かなり辛かったです。Ayam masak merahなどチキン料理がやはりイスラム教の影響で多かったのですが、食べた後、口がヒリヒリすることもしばしばでした。私は辛い物が好きなので敢えて選んでいたのですが、これほどとは想像できませんでした。それから、朝食で食べたロティ・チャナイは作る際のパフォーマンスが高く、思わずじっと見つめてしまいました。飲み物は甘い物が多かったです。例えば、ホストファミリーとカフェに入って下の子とお茶をシェアしながら飲んでいた時、私はストレート派なので最初は砂糖を入れずに飲んでいました。
しばらくしてマレーシアの飲み物は甘かったことを思い出し、砂糖を入れてみると明らかに女の子の飲みっぷりが変わり、マレーシアの人は甘い飲み物が好きなのだなと実感するとともに、小さい子に遠慮させてしまったことに気づき、申し訳なくなりました。他にも、現地の学校で頂いた物や、ココナツジュースなど、甘くて美味しい飲み物がたくさんありました。
最後に、このような機会を設けてくださったマレーシア政府観光局及び関係者の方々、今回参加した他のメンバー、マレーシアでお会いした全ての方々とその出会いに感謝をこめて。