派遣高校生レポート

「現地で学んだ事」

県立松戸高等学校 芸術科 
太田 琴乃

マレーシアでの一週間で私は、多くの事を体験し、学び、感じました。

まず初めに紹介したいのはイスラム教の地域には必ずある礼拝所(モスク)です。そのひとつである“プトラモスク”は可愛らしいピンク色の外見をしていて、実際に間近で見た時にはまるで絵本の世界にいるみたいだ、と感じました。1999年にピンク色の花崗岩をメインの材料として建てられたそうです。また、建物内に15,000人が収容できるというその大きさについては資料で見たものよりも迫力があり、正面入り口の構えと門を見ただけでも圧倒されました。

高校の芸術科で日々学んでいる芸術の知識に加え、現地でコーラン(お祈り)と宗教建築物を間近で見た景色は感動も大きく、深く印象に残るものとなりました。
次に紹介したいのは私の好きなマレー語です。それは“トゥリマカシ”(ありがとう)といいます。この言葉は、言うと必ずと言っていいほど“サマサマ”(どういたしまして)という言葉が返ってきます。日本では“ありがとう”と言われて“どういたしまして”と返す人が少ないので“サマサマ”と現地の人が返答してくれるのが嬉しくてたくさんの“トゥリマカシ”を言いました。現地には、母国語をマレー語としている人が多く、私と話す時以外はマレー語を使っています。そのため私がマレー語で挨拶をしたり返事をしたりするとすごく喜んでくれ、その他のマレー語をたくさん教えてくれました。私はそのマレー語を今度は日本語で伝えました。そうした親しみを込めたコミュニケーションをすることでたくさん新しいことを学んでいくことが出来ました。

また、母国の事を聞かれてもいいように私は日本の特徴や伝統などを英語で言える準備をしておきました。ホームステイ先では日本の観光スポットや日本料理などいろいろ聞かれましたが下準備をしていたおかげで日本の文化を正しく伝えられたことは本当に良かったです。初めての海外旅行で戸惑う事も多くありましたが、現地の人が親切に接して下さったことで素敵な経験、素敵な友達がたくさん出来ました。今回のプログラムで出会った人々との出会いをこれからも大切にしていきたいと思っています。


そして日本では見ることができない建物や異文化から学んだ、芸術の豊かな表現方法、伝統的な色遣いなどを自分の芸術の勉強に取り入れたいです。そして私の描いた絵や芸術作品を通し、マレーシアで出会った数々の魅力やその時私が感じたことなど伝えていければと思っています。

最後に、今回のプログラムで私達を支えて下さり、かけがえのない経験をさせていただいた皆様方、本当にありがとうございました。