マレーシア政府観光局からのメッセージ

マレーシア政府観光局 東京支局長 ノール アズラン

マレーシアでは、ドクター・マハティール元首相の提唱により、日本や韓国の勤労倫理や経営ノウハウを学ぶことを目的とした「東方(ルックイースト)政策」を推進し、1982年より30年間に渡って合計1万5,000名以上もの若者を留学や企業研修で日本に派遣してまいりました。この結果、マレーシアは過去数十年間で目覚ましい経済・社会発展を遂げ、産業高度化や技術革新により国際競争力を高めてまいりました。そしてさらに2020年迄に先進国入りすることを目指した大きな国家ビジョンを掲げ、現在国を挙げて邁進中です。

一方日本では、バブル崩壊後の経済的停滞や国際競争力の低下、急速な少子高齢化と国内市場の縮小等の様々な困難に直面しています。このような状況から脱するためには、日本の将来を担う若者達が海外、特に成長著しいアジアへ目を向け実際に足を運び、現地の青年達と交流することで問題意識を高め、多くの貴重な事柄を学び、日本を今一度力強く再生させるためのヒントを得ることが大切ではないでしょうか。

そういった観点から、私共のオフィスでは、アジアの発展に寄与することのできるグローバル人材育成事業を、震災後の日本応援プログラムとして昨年に引き続き今年も実施致しました。これは私達マレーシア人がこれまで日本から受けてきた一連の支援に報いるための事業であり、新たなアジア大交流時代における真のパートナーシップ樹立を目指した事業です。「ルックイースト」から「ルックマレーシア」へ。お互いに学び合うことが、たくさんありそうです。